近所に「カフェでお店の本を読める書店」があり、ちょっと面白い本を見つけました。
図書館のカフェ付き書店バージョン!という感じで静かに興味のある本を試し読みできて気に入っています。
最近はネットで本を買うことが増えましたが、本屋さんに行くと思いもかけない発見がありますよね。
「チャールズ・バーニー音楽見聞録」もその一冊です。
チャールズ・バーニーって?1770年の見聞録って?という興味から手に取りました。
チャールズ・バーニーはイギリスのオルガン奏者、音楽学者で音楽史執筆のため2度にわたる大陸旅行を敢行したとあります。
この本は1772年(250年も前)に3ヶ月かけてドイツ中心に“音楽の素材“を求めて旅した音楽見聞録です。
彼が1度目の大陸旅行に選んだのはフランスとイタリア。
当時のイタリアは他の国では考えられないほどの高いレベルで声楽が確立されていたから。そして器楽を素晴らしく演奏できる人々となるとドイツ人で、そのため2度目の大陸旅行はドイツにした、と書いてありました。
そうか。250年も前からドイツ凄いなー!ドイツに留学した身としてはかなり嬉しい!!私のいたベルリンや隣のポツダム、今娘が留学している辺りのハンブルクのページもありワクワク。
この記録の凄いところは1750年にJ.S.バッハが世を去り1780年にモーツァルトがウィーンで活躍を始めるまでのいわゆる「空白の30年間」の記録だという事です。
パラパラめくっただけでも当時の風景や音楽家の肖像画などが挿絵のように使われていて目でも楽しめます。本文だけで500ページ近く、注釈も130ページ近くと大作です。とてもカフェでは読みきれないので遂、購入してしまいました。
こういう本が日本語で読めるんだというワクワク感があり、このところ生徒さんやお母様にもお話しています。
レッスンでのお話も何かの役に立つかも⁉︎
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