桐朋学園大学時代の恩師、園田泰子先生。

元子爵令嬢という本物のお嬢様でした。物腰も柔らかくいつも美容院で髪を美しく染めて素敵な佇まい。

都心のお宅も素晴らしくて伺うのが楽しみでした!

園田先生は「レッスンは緊張して受けるもの」という私の固くなった気持ちをゆっくりほぐして下さいました。

「北風と太陽」という、どちらが旅人の上着を脱がせるかというお話があります。力で吹き飛ばす北風は負け太陽の暖かさで旅人が上着を脱ぐというお話。

園田先生はよく「私は太陽です。」とおっしゃっていました。

他にも先生とお話していると身分の高い方は謙遜なんてしないんだなー、という事が沢山あって楽しくなったのを憶えています。

先生はドイツでの大事故で一時は体の自由も効かずピアノが弾けなくなったそうです。それでも音楽につながりたいと作曲を習い始め、その作曲で大きな賞まで取られました。

「諦めずに続ければ何でもできる!」

先生が身をもって教えて下さったことです。

門下生の絆も強く、在学中から年1回あった発表会は先生が退官されても続き終演後の先生とご主人様を囲んでの茶話会も楽しみでした!

今でも学年に関係なく門下生の繋がりがあるのは先生のお陰です。

園田先生からいただいたものを私も生徒さんに沢山お伝えしたいと思います。

「続ける」ために「楽しい」を!

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