現在中2Aちゃんは私が主催していた「Baby&未就園児から聴けるコンサート」を聴いて「ピアノをやりたい!!」と強く思われピアノを始める事になりました。

まず楽器を購入するところから。「できれば電子ピアノより普通のピアノの方が上達が違います。」とお話したら、マンションという事もありお母様は一度お断りにいらっしゃいました。でもAちゃんの熱い思いに心を動かされて少し高さの低いアップライトピアノを探されレッスンが始まりました。

ただ楽器に関しては、最近私の考えも少し変わってきました。

これまではずっと「ピアノ」でなければとお伝えしてきました。以前の電子ピアノは鍵盤の幅が狭かったり、鍵盤の重さも軽くてタッチが全く違ったので「ピアノ」とは別物でした。例えお家で弾けてもレッスンでピアノを弾くと鍵盤が重くて全く音が出なかったり、鍵盤の幅の感覚が違って間違えてしまったり。でも最近の電子ピアノは鍵盤の重さも形もピアノにより近くなり、しばらくは代用になるかなと思い始めています。

そうはいっても、Aちゃんのようにはじめにエイヤッ!と購入できるなら後々よかったと思うはずですが。

Aちゃん、はじめの頃は私を「宇宙人」のように見ていました。何が始まったの?というぐらい全てはじめての事でキョトンとする事もしばしば。

でもAちゃんの素晴らしいのは素直で真面目なところです。

私を信じて一生懸命取り組んでくれました。背もドンドン伸びて手も大きくなりましたが決して乱暴な弾き方はしません。

私ははじめに体の使い方や手の動かし方、楽譜の読み方を時間をかけて指導するのでその成果ではと思います。

本当に可愛いな、と思ったのは「1日どのぐらいピアノの前に座って練習できるか実験してみようか?」と提案したところ「日曜日は7時間できた!」次の週は「土曜日も日曜日も6時間できた」と凄い報告をしてくれました。

でもお母様に伺うと「大変で泣きそうでした。」とのこと⁉️

あー、ごめんね。

できたらいいね、ぐらいの気持ちでお話したんだけど、Aちゃんは偉かったです!

でも数回やると慣れてきたのか1週間を通して練習時間の計画を立てられるようになりました。

そしてここから本当に伸びました。沢山の事を理解できるようになって私も「宇宙人」ではなくなったみたい。

Aちゃんはお勉強も頑張りながら今でもピアノを続けています。中学では合唱部に入り、音程も歌い方もさらに良くなりピアノにも生かされています。

そして念願の中学のクラス合唱の伴奏者に選ばれました!

コロナ禍で開催できるか心配ですが、レッスンでも伴奏の曲を弾いて短期間でかなりよくなりました。

Aちゃん、頑張り屋さんだから伴奏というご褒美がもらえたね!

これからも好きな曲を沢山弾いていこうね!

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